室伏選手の訴え却下 IOC選挙、仲裁裁判所

 【共同】昨年のロンドン五輪で行われた国際オリンピック委員会(IOC)選手委員選挙で、陸上男子ハンマー投げの室伏広治選手(38)=ミズノ=の当選が無効とされた問題で、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は22日、選挙規定違反はなかったとする同選手と日本オリンピック委員会(JOC)の訴えを却下した。

 CASは発表文で「JOCが規定を順守しなかった。室伏選手の信用とスポーツマンシップは傷つかない」と説明した。

 室伏選手は選挙で当選に必要な票数を獲得したが、自身の名前入りグッズを配布したことや、選挙活動を禁じた食堂での行動が問題視された。JOCが日本選手団に配った投票手順書に、同選手への投票を指示する記述があったことも発覚し、IOCは候補者資格を取り消した。

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