銅鉱床、1億年前に生成 数千万年かけ日本に移動
- 2013年5月28日
- 日本発ニュース
【共同】関東から四国、九州の一部に至る地質帯に分布する銅の鉱床は、約1億5000万年前に中央海嶺の海底火山活動で生成され、プレートの動きに伴って数千万年かけて日本列島に移動してきたことを東京大の加藤泰浩教授らのチームが突き止め、29日付の英科学誌電子版に発表した。
鉱床が生成された約1億5000万年前は、海洋が海底の鉱床を溶かしにくい環境にあったと推定される。中東や東欧など、似たような地層での銅資源の探査に役立つ可能性がある成果という。
チームは、愛媛県新居浜市にあった別子銅山など主に四国各地の銅鉱床から採取された118個の鉱石を分析。1億4400万-1億5500万年前に海底の火山活動によって生成されたと判明した。
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