米アジア重視、中国強硬に 南シナ海、衝突回避策を

 【共同】アジアの外交政策に詳しいシンガポール国際問題研究所のサイモン・テイ所長は6日までに、米国のアジア重視戦略に伴い「(海洋強国建設を掲げる)中国が対抗上、南シナ海でフィリピンやベトナムに強硬な姿勢を見せている側面もある」との見解を示した。共同通信とのインタビューで語った。

 南シナ海の領有権問題で中国と、フィリピンやベトナムとのトラブルが頻発している現状に「各国指導部が抑制できない偶発的な軍事衝突が起きかねない」と懸念を表明。東南アジア諸国連合(ASEAN)が「米中どちらかに依存するのではなく、中立性と一体性を保ち、中国と早急に具体的な衝突回避策を構築すべきだ」と訴えた。

 ASEANと中国は、南シナ海の紛争回避を目的とした行動規範策定の交渉入りに向け協議を進めている。だが「規範策定は必要だが、結論がいつ出るか分からない話はリスクもある」と過度の期待を戒めた。

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