有人ドッキング実験成功 中国、技術力着実に向上

 【共同】中国の宇宙飛行士3人が搭乗する宇宙船「神舟10号」と無人宇宙実験室「天宮1号」が13日午後、自動操縦によりドッキングし、飛行士がハッチを開けて天宮1号へ移動、実験に成功した。国営中央テレビなどが伝えた。2011年に天宮1号が打ち上げられて以来、神舟号とドッキングするのは5回目。

 中国は昨年6月に有人ドッキング実験に初めて成功、米国とロシアに次いで3カ国目となった。2020年前後の実現を計画している長期滞在可能な有人宇宙ステーション建設に不可欠なドッキング技術のテストを繰り返し、技術力を着実に向上させている。

 神舟10号は軌道調整をしながら地上約343キロで待つ天宮1号に接近、ドッキングした。飛行士は天宮1号で技術テストや30余りの科学実験を実施。将来、飛行士が宇宙に中長期間滞在することを想定し、医学的なデータも収集し分析する。

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