クレイ、ハドゥープ・ソリューションを開発 〜大規模データ解析向けに

 スーパーコンピュータ(スパコン)開発および製造大手のクレイ(Cray)は、大規模データ(Big Data)解析向けに新たなハドゥープ(Hadoop)ソリューションのクレイ・クラスター・スーパーコンピュータ・フォー・ハドゥープ(Cray cluster supercomputers for Hadoop)を開発し、6月中に提供開始する。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、リナックス(Linux)基盤の同製品は、クレイのクラスター型スパコン「CS300シリーズ」と、ワークロード管理ソフトウェア「クレイ・アドバンスド・クラスター・エンジン(ACE= Advanced Cluster Engine)」、インテルのアパッチ(Apache)ハドゥープ対応分散ソフトウェア(インテル・ディストリビューション)を組み合わせたもの。

 すべてのソリューションは、クレイによって統合と最適化作業、認証、サポートが実施される。

 CS300は、業界標準ハードウェアに基づくクラスター・ソリューションで、インテル・ディストリビューションの迅速かつ確実な導入が可能。エネルギー効率に優れた水冷および空冷アーキテクチャーを採用し、高性能かつ高可用性電算を実現する。

 調査会社IDCのスティーブ・コンウェイ氏によると、「データ集約型高性能電算と高位業務用解析の融合によって、IDCが高性能データ解析(High Performance Data Analysis)と呼ぶ新たな大規模データ市場が形成されつつあり、解析作業のほとんどは今後もクラスターで実行される」と予想される。

 「クレイのCS300システムとインテルのハドゥープ・ディストリビューションの組み合わせによって、多くのクラスターで課題となっている大規模データに関する分析課題を解決できる可能性を秘めたソリューションが実現した」と同氏はクレイの新製品を評価する。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る