オバマ氏、核削減発表へ 戦略核1000発程度に
- 2013年6月19日
- アメリカ発ニュース
【共同】ニューヨーク・タイムズ電子版は18日、オバマ大統領が19日に予定しているベルリンでの演説で、戦略核弾頭の一段の削減計画を明らかにすると報じた。自身が掲げる「核なき世界」追求の一環。政権1期目で掲げながら大きな実績を出せていない核軍縮政策を2期目の重要課題として取り組む姿勢を鮮明にするとみられる。
新たな削減案は、ロシアとの新戦略兵器削減条約(新START)に基づき1550発まで減らすことになっている配備済みの戦略核を1000発程度にまで減らす内容。ただし米国の一方的な削減ではなく、ロシアが同様の削減に同意することが前提となる。
同紙によるとオバマ氏は、現行条約では対象になっていない戦術核の大幅な削減案についても北大西洋条約機構(NATO)加盟国と協力して策定に取り組む方針を表明するという。ただ、戦術核を欧米より多く保有するロシアは削減に強く抵抗しており、どこまで実現できるかは不透明な面もある。
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