放射性ヨウ素も北西へ拡散 日米、航空機データ解析
- 2013年6月26日
- 日本発ニュース
【共同】日本原子力研究開発機構と米エネルギー省は26日、航空機で測定した放射線のデータから地表に沈着した放射性物質の量を算出する手法を開発し、東京電力福島第1原発事故で放出されたヨウ素131が北西方向に拡散したことを示す分布図を作製したと発表した。
原子力機構は「事故直後の住民の内部被ばく量を推定するための基礎データとして役に立ってほしい」と話している。
ヨウ素131は体内に取り込まれると甲状腺にたまりやすく、甲状腺がんを引き起こす恐れがある。しかし半減期が8日間と短いため、事故直後の実測データが乏しく、拡散状況も詳しく分からなかった。解析の結果、放射性セシウムと同様に多くが原発の北西に流れたほか、南側にも高濃度に沈着していたことが確認された。
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