準決勝会場近くで衝突 ブラジルデモ、過激化進む

 【共同】デモが続くブラジルで27日、サッカー・コンフェデレーションズカップ準決勝第2試合が行われた北東部フォルタレザの競技場近くにデモ隊約5000人が集まった。警官隊は規制線を突破したデモ隊を催涙弾やゴム弾で排除しようとしたが、デモ隊の一部が投石や花火で応戦、混乱が続いた。

 各地のデモの規模は縮小しつつあるが、貧困層や極左組織の参加が増え、行動は過激化する傾向にある。準決勝第1試合が行われた中部ベロオリゾンテでの26日のデモでは一部デモ隊が商店などに放火し略奪。地元メディアによると、警察は109人を拘束した。

 6月上旬、公共交通機関の運賃値上げに反対して始まったデモは15日のコンフェデ杯開幕後、来年のサッカー・ワールドカップ(W杯)への公費無駄遣いや汚職に反発する市民を取り込み拡大。20日には全土で100万人以上が参加した。

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