「人権擁護へ刺激」 オバマ氏、奴隷貿易拠点で

 【共同】アフリカ歴訪中のオバマ大統領は27日、かつて奴隷貿易の拠点だったセネガルの首都ダカール沖にあるゴレ島を訪問し「アフリカ系の大統領の自分にとり、ここを訪れることは世界の人権のために立ち上がる大きな刺激となる」と語った。

 オバマ氏はミシェル夫人と娘2人を伴ってゴレ島を訪問。奴隷貿易の重大性や奴隷たちが直面した残酷さを認識したとして「とても強烈だ」と訪問の感想を述べた。

 ただかつて奴隷制があった米国の大統領としての謝罪の言葉はなかった。

 一方、オバマ氏はダカールでの記者会見で「性的指向に関係なく、人は法で平等に扱われるべきだ」と述べ、同性愛者の権利保護をアフリカの人々に呼び掛けた。アフリカは同性愛行為を犯罪とする国が多く、セネガルのサル大統領は「同性愛を処罰の対象から外す用意はない」と語った。

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