ケリー氏、懸念払拭に躍起 アジア重視変更を否定

 【共同】ケリー国務長官は、ブルネイの首都バンダルスリブガワンで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合の場で、オバマ政権がアジアを重視する戦略を変更し、優先順位を下げたとの懸念の払拭に追われた。ケリー氏が2月の就任以来、中東和平交渉の再開にほぼ全力を傾けているためだ。

 「2期目のオバマ政権と新しい国務長官が、これまでの(アジア重視)政策を続けるのか疑問を持っている人がいることを知っている」。ケリー氏は1日の米ASEAN外相会議の冒頭でこう指摘し、アジアを重視したクリントン前国務長官との対照で疑問の声が出ていることを自ら認めた。

 今回は、ブルネイに先立ち訪問した中東での協議を優先させたため、ブルネイ入りが予定より丸1日遅れ、出だしからつまずいたのも事実。実際に日米韓3カ国外相会談の時間が変更され、日米外相の会談が短時間の非公式会談となるなどの影響も出た。

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