テネシー公社売却に反発 ニューディール政策の象徴

 【共同】オバマ政権がテネシー川流域開発公社(TVA)の売却検討を打ち出したことに反発が広がっている。大恐慌克服を目指したことで有名な「ニューディール政策」を象徴する歴史的な事業だけに、伝統的に民営化推進の立場を取る共和党の議員からも異議が出るなど反対論が強まっている。

 オバマ大統領は2014会計年度の予算教書で、TVAのような事業への政府関与の縮小・解消は「国家財政を持続的な道筋に導く上で役立つ」と強調。公社は雇用創出や地域開発という歴史的な役割を終えたとして、完全売却を含む「戦略的な検討」を求めた。

 1933年設立のTVAはテネシー川流域の総合開発を目的とし、テネシー州と周辺6州に水力や石炭・天然ガス火力、原子力など50以上の発電施設を保有。総発電量は全米の約3%に相当する。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る