汚染水、海洋拡散の疑い 原子力規制委が指摘

 【共同】東京電力福島第1原発敷地内の海側の観測用井戸でセシウムやトリチウムなどの放射性物質が高濃度で検出された問題で、原子力規制委員会は10日の定例会合で「高濃度の汚染水が地中に漏れ、海洋への拡散が起こっていることが強く疑われる」との認識を示した。

 規制委は事故直後の2011年4月に極めて高濃度の汚染水漏えいがあった2号機近くの作業用の穴が汚染源とする東電の説明に「疑問がある」と指摘。当時から滞留する汚染水だけで説明できないとして、汚染源を早急に特定する必要があるとの見解で一致した。

 田中俊一委員長は「具体的に原因を明確にし、最優先で対策を取る必要がある」と述べた。更田豊志委員も「どれだけ危険が差し迫っているか詰める必要がある」と強調。5、6号機で、冷却のため港湾内から海水を取り込み、冷却後の水を海に排出することにより、海洋汚染が拡大する可能性にも懸念を示した。

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