イスラエルのプロセッサー企業に照準 〜アップル、テレビ開発向けに買収か

 マイクロソフト(Microsoft)のキネクト(Kinect)には、複数のカメラからの動画を3D動画に変換できるほどのイメージ・プロセッサーが搭載されている。

 同プロセッサーは、マイクロソフトが開発したものではなく、無名に近いプライムセンス(PrimeSense)というイスラエル企業が開発したものだ。

 イスラエルのキャルカリスト紙によると、アップル(Apple)は、そのプライムセンスを買収しようと狙っているもよう。

 デイリーテック誌によると、プライムセンスはこれまで8500万ドルのベンチャー・キャピタルを調達し、仮に買収されるとすると、買収額は約2億8000万ドルになるだろう、とキャルカリスト紙は報じている。

 プライムセンスに投資したベンチャー・キャピタル企業には、カナン・パートナーズやシルバー・レイク・スメル、ジェミニ・イスラエル・ファンズ、ジェネシス・パートナーズが含まれる。

 アップルは、300〜400人の技術者と5ヵ所の小さな研究&開発施設をイスラエルに有する。アップルはさらに、イスラエル企業のアノビット(Anobit)というフラッシュ・ストレージ・モジュール向けチップ・コントローラー・メーカーを買収している。

 プライムセンスのプロセッサーは動画処理に優れていることから、アップルが同社買収を視野に入れていることが事実だとすれば、アップルがスマート・テレビを開発している可能性はさらに高まる。

 それと同時に、居間の娯楽の中心である平面テレビ市場において、サムスン(Samsung)やLG、ソニー、シャープ、パナソニック、東芝、ビジオの高位機種にとって手ごわい競合製品が登場することになる。

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