世界で大洪水相次ぐ カナダ、インド、中欧で豪雨

 【共同】カナダやインド、中欧など世界各地で大洪水が相次いでいる。日英の研究グループは6月、地球温暖化で豪雨が増え、洪水リスクが高まるとの研究結果を公表、研究や対策を進める国も出てきた。都市化や人口集中が進むアジア、アフリカでは大きな被害が予想され、専門家は被災人口の増加に警鐘を鳴らし、「温暖化対策では洪水のリスクも考慮に入れる必要がある」と指摘している。

 6月中旬、カナダ西部の河川が氾濫し、カルガリーの中心部が水没した。ハーパー首相が「こんな洪水は見たことがない」と驚く規模で、少なくとも3人が死亡し、10万人以上が避難。地元メディアは「国家的な予防戦略を打ち出す時だ」と訴えた。

 アルゼンチンでは4月、豪雨による洪水で50人以上が犠牲となった。2時間で降水量が400ミリに上る時間帯もあり、約35万人が影響を受けた。

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