記者殺害、9割は未解決 安保理が保護策協議

 【共同】国連安全保障理事会は17日、紛争地における報道記者の襲撃防止や保護策を話し合う会合を開いた。出席したAP通信幹部は「世界の記者殺害の9割は加害者が処罰されないままだ」と指摘、各国に対策を求めた。

 AP上級副社長兼編集局長のキャロル氏はイラクなどで死亡したAP記者の名を挙げ、被害を説明。一方で「ほとんどの記者殺害は、国内の犯罪や権力腐敗の取材に関連して起きている」と、紛争地以外の記者襲撃の深刻さも指摘した。

 「各国政府は記者がうるさく厚かましいと不満を漏らすが、記者は普通の市民を代表する存在。記者襲撃は市民や、知る権利への攻撃だ」と述べた。

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