イスラエル軍の駐留拒否 アッバス議長

 【共同】パレスチナ自治政府のアッバス議長は30日までに訪問先のエジプトで、将来のパレスチナ国家には「イスラエルの民間人も兵士も存在しない」と述べ、イスラエル軍の駐留を拒否する考えを示した。エルサレムをめぐる問題でも譲歩しない姿勢を強調した。ロイター通信が報じた。

 イスラエルとパレスチナの和平交渉が約3年ぶりに再開したばかり。治安を重視するイスラエル側は、将来的にもヨルダン川西岸にイスラエル軍を駐留させ、治安維持に当たることなどを検討しているとみられている。

 またアッバス氏は「東エルサレムは(将来の)パレスチナ国家の首都だ」と訴えた。イスラエルは1967年の第3次中東戦争でヨルダン川西岸と東エルサレムなどを占領し後に東エルサレムを併合。東西エルサレムを「不可分の首都」と主張している。

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