プルトニウムも抽出開始か イラン、2014年夏までに

 【共同】ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は5日、イランが同国西部アラクで建設中の実験用重水炉で来年夏までに、核兵器製造に転用できるプルトニウムの抽出を始める可能性があると、欧米各国が懸念していると伝えた。欧米当局者はアラクの施設が稼働すれば、核兵器2個分に相当するプルトニウムを毎年抽出できると分析している。

 欧米などは現在、核問題をめぐるイランとの協議で、軍事転用が懸念されるウラン濃縮活動の停止をイラン側に求めている。今後はさらにプルトニウム抽出への対応も迫られる可能性が高く、核交渉の複雑化は必至だ。

 また、地下深くにつくられた中部フォルドゥのウラン濃縮施設に比べると、地上にあるアラクの施設は攻撃の標的になりやすく、イランの核開発を断固阻止する構えのイスラエルがアラクの施設への先制攻撃に踏み切ることも懸念されるという。

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