打ち上げ27日に延期 JAXAの新ロケット

 【共同】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8日、新開発した固体燃料ロケット「イプシロン」1号機の22日の打ち上げを、27日午後に延期すると発表した。打ち上げ場所の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で、ロケットを点検する装置の配線に誤りが見つかったためとしている。

 JAXAによると、今月1日、発射整備棟にあるロケットの電気装置を点検した際に、一部で通信がつながらなかった。原因を調べたところ、ロケットと地上設備をつなぐ信号中継装置の配線1カ所が誤っていたことが5日に判明。修理したが、この間の作業が遅れたため打ち上げ延期を決めた。

 イプシロンは、2006年に引退したM5ロケットの後継機。1号機は、地球を周回しながら金星や木星などの惑星を調べる観測衛星を搭載する。

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