地下水の海洋放出検討へ 政府の汚染水対策委

 【共同】東京電力福島第1原発の汚染水が海に流出している問題で、茂木敏充経済産業相は8日、政府の汚染水処理対策委員会(委員長・大西有三京都大名誉教授)の会議で、敷地内でくみ上げた地下水を海に放出することを含め、今後の対策の進め方を検討するよう求めた。委員会は9月中に具体的な対策を取りまとめる。

 茂木経産相は会議の冒頭「汚染水の海への流出が明らかになった現状は極めて深刻だ」と指摘。地下水が原子炉建屋に流れ込んで汚染される前に山側の井戸でくみ上げ海へ放出する「地下水バイパス」計画や、建屋周辺の地下水をくみ上げ基準値以下なら海洋放出する対策について「皆さんの知見を得て、地元福島の理解を得られるよう進めていきたい」と述べた。

 会議は冒頭を除き、非公開で開催。経産省側は緊急対策として(1)トレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)の汚染水抜き取り(2)護岸を薬剤(水ガラス)で固めて「土の壁」をつくる地盤改良(3)地下水バイパス—を挙げた。

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