往年のアメ車、現役で活躍 経済制裁下のキューバ

 【共同】社会主義国キューバでは、米国ではほぼ映画でしか見られなくなった1950年代の米国車が今も現役で活躍する。59年の革命後、米政府の経済制裁で米国製の新車が輸入できず、ほかの国から買う外貨も足りないためだ。ただ将来は値上がりするとの思惑などから、価格は急上昇している。

 「エンジンがオリジナルだ」「新車みたい」。首都ハバナで7月下旬に開かれた車の愛好者団体の集会。レストラン経営者オマル・ゴンサレスさん(66)の58年の「ダッジ・コロネット」が現れると人だかりができた。ぴかぴかに磨き込まれたバンパーに、迫力のある低いエンジン音。

 ガソリン1リットル当たり4-5キロしか走れない。修理のネジを一本探すのに半年かかることもある。「それでもわが子のようにかわいい。最近も中国人外交官から『ぜひ売って』と頼まれて困った」とゴンサレスさん。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る