PM2.5で共同研究 トヨタと中国・清華大 環境協力深化の象徴

 【共同】トヨタ自動車と北京市の清華大が、中国の大気汚染の主要な原因となっている微小粒子状物質「PM2.5」について共同研究を始めたことが10日、分かった。研究プロジェクトの関係者が明らかにした。

 日中平和友好条約の締結から12日で35周年を迎える両国は、沖縄県・尖閣諸島をめぐり緊張が続く一方、政府系機関などによる環境分野での協力は続いている。トヨタと、国策決定にも影響力のある清華大の共同研究は日中の協力深化の象徴的な取り組みといえそうだ。PM2.5をめぐっては、中国から日本への越境汚染の懸念があり、研究成果が中国の対策強化につながることが期待される。

 今年初め、PM2.5による汚染深刻化が内外の高い関心を集めたことを受け、トヨタと清華大は4月から共同研究に着手した。トヨタが排ガスなど自動車関連の技術データを提供し、清華大がPM2.5の発生メカニズムなど大気汚染の原因解明を進めている。

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