iPS備蓄準備は最終段階 再生医療シンポで山中氏

 【共同】人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用した病気やけがの治療開発に関するシンポジウムが26日、東京都内で開かれ、京都大の山中伸弥教授は再生医療に使う安全性の高いiPS細胞の備蓄計画について「提供者の選定が最終段階。一日も早く移植を目指す先生方に供給したい」と話した。

 この日は、再生医療の実現を目指す科学技術振興機構の研究プログラムに参加した中心的な研究者らが、今後の目標を発表。京都大の高橋淳教授は、患者のiPS細胞を使ったパーキンソン病の臨床研究を再来年には始め、脳血管障害の治療開発も進めたいとした。

 理化学研究所の笹井芳樹グループディレクターは、網膜色素変性症という目の難病に対する臨床研究を5年後には開始すると表明。大阪大の宮川繁講師も、心筋梗塞の治療の事業化を目指す計画を示した。

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