G20、シリアで対立鮮明 米軍事介入に賛否 国連「武力で解決できず」

 【共同】ロシア・サンクトペテルブルクで5日始まった20カ国・地域(G20)首脳会合は夕食会で、オバマ政権が決断したシリア軍事介入について協議。国連の潘基文事務総長は「武力行使では問題を解決できない」と強調した。ロシア主要メディアによると、同国のペスコフ大統領報道官は、国連安全保障理事会の決議がない介入への賛否は「ほぼ半々に割れた」と述べ、各国の意見対立が鮮明になった。

 ペスコフ氏は「各国首脳の意見の違いを確認した」と指摘。「ある国々は早急な方策が不可欠だとの見方を堅持。別の国々は、国際法をおとしめてはならず、安保理決議があった場合のみ(他国に)武力を行使できるということを忘れてはならないと呼び掛けていた」と述べ、夕食会が攻防の場となった様子を明らかにした。

 夕食会での協議は、シリアのアサド政権に対する軍事介入に強く反対する議長のプーチン大統領の発案。同政権が化学兵器を使ったとして、米議会の承認を得た上で介入に踏み切る方針のオバマ大統領は約30分遅れて出席した。ルセフ・ブラジル大統領との首脳会談が長引いたのを遅刻の理由としている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る