手詰まりで協調回帰 議論長期化へ

 【共同】オバマ大統領は10日の国民向け演説で、シリアへの軍事介入準備と並行して外交解決も探る考えを示すとみられる。議会と世論の抵抗に直面したことで計画は手詰まり状態に陥り、国際協調路線への回帰と議論の長期化を余儀なくされた。

 ただ大統領が対シリア攻撃の旗を降ろしたわけではない。今回の外交努力が実を結ばなければ軍事介入に踏み切る以外にないと訴え、国民に理解を求める方針だ。

 オバマ政権は今回の攻撃は極めて限定的で、イラク戦争とは質的に異なると強調、懸念の払拭に懸命だが、世論調査では依然国民の過半数が反対している。議会でも支持が広がらず、対シリア武力行使容認決議案の採決は上下両院でずれ込み、見通しが立たない状態だ。

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