ハリケーンを「偵察」 NASAが無人機公開

 【共同】米航空宇宙局(NASA)は10日、約2万メートル上空からハリケーンを観測する無人偵察機「グローバルホーク」を、バージニア州のワロップス飛行施設で公開した。

 NASAは気候変動研究や気象観測の目的で米空軍から譲り受けたグローバルホーク2機を保有。昨年から、大気中のちりが熱帯低気圧に及ぼす影響や中心の雲の構造をグローバルホークを使って調べ、ハリケーンの発達メカニズムの解明や強さの予測に役立てている。軍事目的の最新鋭の機体とは大きさや性能が異なる開発段階のモデルで、全長約13.5メートル、翼幅約35.4メートル。レーダーや放射計などさまざまな観測機器を搭載する。

 ノースロップ・グラマン社が開発したグローバルホークは攻撃能力を持たず、地上管制室から操縦して長時間の連続偵察が可能。イラク戦争などに使われたほか、東京電力福島第1原発事故時には上空から建屋の破損状況を調べた。

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