出稼ぎ労働者に虐待、搾取 カタールW杯、英紙報じる

 【共同】サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会に向けた大規模な建設事業で、ネパールからの出稼ぎ労働者に対する虐待や搾取が行われていると、26日付の英紙ガーディアンが報じた。

 同紙は6月4日から8月8日までの間に少なくとも44人のネパール人労働者が死亡し、多くは若者で心臓疾患や建設現場の事故が死因だったと報道。給料未払いや炎天下の長時間労働、脱走させないためのパスポート没収など劣悪な実態を伝えた。出稼ぎを仲介するブローカーが仲介料として法外な利子の借金を労働者に背負わせ、雇用者も法律で義務付けられている身分証を与えていないなどの事例も紹介した。

 英BBC放送(電子版)によると、カタールの大会組織委員会は「労働者がこのように扱われていい理由はない」とする声明を発表。国際サッカー連盟(FIFA)は10月3日からの理事会の議題にすることにした。

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