大気汚染が深刻化 中国、国慶節連休控え

 【共同】中国で10月1日からの国慶節(建国記念日)の大型連休を控え、各地で大気汚染が深刻化している。北京市中心部は9月30日も、うっすらと白いスモッグに覆われ、視界が悪い状況になった。北京に接する河北省では同日午前、視界不良のため一部の高速道路を通行禁止にする措置が取られた。

 連休中は行楽に向かう車で交通量が増すことも予想され、国営メディアなどはマイカーの利用を控えるよう呼び掛けている。中国メディアによると、中国では小中学校の運動会シーズンだが、深刻な大気汚染にもかかわらず運動会を実施している学校があり、保護者から不満の声が噴出しているという。

 専門家は、風が弱まり空気の流れが悪くなると汚染物質がたまりやすくなると指摘。北京では夏から秋の季節の変わり目に汚染がひどい日が増え始め、さらに冬にかけて汚染が深刻化すると説明している。

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