議論は「わずかな差」だった ダラス連銀総裁
- 2013年10月4日
- アメリカ発ニュース
【共同】ダラス連邦準備銀行のフィッシャー総裁は4日、アーカンソー州リトルロックで講演し、量的緩和第3弾(QE3)の縮小を見送った9月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議論について、政策決定の投票権を持たない出席者も含めた17人の意見は賛成と反対が分かれて「わずかな差」だったと述べ、議論の段階では資産購入の縮小着手と見送りで見解がほぼ二分されたことを明らかにした。米メディアが伝えた。最終的にFOMCでは投票権を持つ12人のうち11人が縮小見送りを支持し、政策の現状維持を決めた。
総裁は、自らは資産購入の縮小開始を支持したとし、住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れは住宅部門に効果があるが米国債は役に立たないと説明した。さらに、連邦政府機関の一部閉鎖が「政策運営の形勢をがらりと変えた」とした上で「どのように決着がつくのか見極めなければならない」と述べ、10月末の次回の政策決定を左右する可能性があるとの見方を示唆した。
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