米、アルカイダ幹部を拘束 リビア、ソマリア同時作戦 大使館爆破とモール襲撃で

 【共同】米国防総省は5日、リビアとソマリアで現地時間の同日未明にかけて対テロ作戦を実施したと発表した。リビアでは1998年の在ケニア、在タンザニアの両米大使館爆破事件に関与した国際テロ組織アルカイダ幹部、アナス・リビー被告(49)を拘束。ソマリアでは先月のケニア・ナイロビのショッピングモール襲撃事件で犯行声明を出したイスラム過激派アルシャバーブの拠点を攻撃した。

 リビアでは米軍と米中央情報局(CIA)、米連邦捜査局(FBI)が、首都トリポリ近くでの共同作戦でリビー被告の身柄を確保した。国防総省によると、作戦はオバマ大統領の承認の下に行われ、被告は現在、合法的にリビア国外で拘束されている。米高官はリビア政府もこの作戦に関与したとしている。しかし、リビア政府は6日「国民が拉致されたとのニュース」について「米政府に説明を求めた」との声明を発表した。

 米当局は、2000年に身柄のないまま起訴したリビー被告に500万ドル(約4億9千万円)の懸賞金を掛けて追跡を続けてきた。11年のアルカイダ指導者オサマ・ビンラディン容疑者殺害などに続く米国の対テロ作戦の成果とみられる。

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