シリアが正式加盟国に 化学兵器禁止条約

 【共同】シリアが14日、化学兵器の開発から保有、使用までを禁じる化学兵器禁止条約の190番目の正式加盟国となった。9月12日に加盟申請文書を国連に提出し、同月14日に手続きが完了。条約の規定で30日後に発効することになっていた。

 米国とロシアの合意に基づき、同条約の実施機関である化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)と国連の合同チームが、既に今月からシリアでの査察活動を開始。化学兵器の生産や装填に使う機器の破壊も始まり、来年半ばまでに化学兵器を全廃する計画を進めているが、内戦下で困難も予想される。

 合同チーム関係者によると、シリアが申告した化学兵器の関連施設は25カ所で、保有する化学兵器は約千トンに上る。多くはロケット弾などに充填されておらず、サリンなどを製造する前段階の「前駆物質」と呼ばれる状態とみられている。

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