濃縮ウラン蓄積に歯止め 米、制裁緩和も視野
- 2013年10月15日
- 世界のニュース
【共同】オバマ政権がイラン核問題をめぐり外交解決を目指す協議に本腰を入れる背景には、経済制裁一辺倒ではイランの核開発進展を阻止できないという現状認識が背景にある。協議が時間稼ぎに使われるのを封じながら、核兵器の原料となり得る濃縮ウランの蓄積に歯止めをかけるのが当面の最優先課題だ。
米政府高官は14日、今回の米代表団に財務省などの対イラン制裁の専門家2人が含まれていることを明かし、イランがウラン濃縮活動の縮小など具体的な「信頼醸成措置」に応じれば、制裁の一部緩和も視野に入るとの認識を示した。
オバマ政権は米主導の強力な経済制裁がイランに深刻な打撃を与え、交渉のテーブルに引きずり出したと自負している。一方でイランが、制裁で国民が困窮する中でもウラン濃縮活動を着実に拡大させてきたのは事実だ。
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