元幹部2人に終身刑求刑 ポト派法廷、分割審理で初

 【共同】カンボジアの旧ポル・ポト政権による大虐殺を裁く特別法廷は21日、ポト派ナンバー2だったヌオン・チア元人民代表議会議長(87)とキュー・サムファン元国家幹部会議長(82)の元最高幹部2被告に対する裁判で、分割審理している最初の罪状についての論告求刑公判を開いた。検察側は2被告にそれぞれ最高刑の終身刑を求刑した。

 特別法廷では昨年2月にカン・ケ・イウ元政治犯収容所長(70)の終身刑が確定しているが、元最高幹部らの裁判での求刑は初めて。弁護側の最終弁論や被告の最終意見陳述を経て今月31日に結審する。判決言い渡しは来年前半になる見通し。

 元最高幹部らの裁判は、迅速化のため起訴状に沿って罪状ごとに分割して審理、それぞれ判決を出す。最初の罪状は1975〜77年の住民強制移住や、西部ポーサット州での旧ロン・ノル政権兵士の処刑に関連する人道に対する罪。

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