初登板でガッツポーズ Wシリーズデビューの田沢

 【共同】今季、レッドソックス救援陣の要に成長した田沢が、大リーグ5年目で初めてワールドシリーズのマウンドに立った。「投げさせてもらって感謝している。ガッツポーズも出ちゃった」と初々しく話した。

 ア・リーグ優勝決定シリーズではタイガースの主砲カブレラ封じを任されるなど厳しい場面で起用され、抑えの上原につなぐ役割をこなしてきた。この日は19日以来の調整登板を兼ね、7点リードの終盤で打者1人と対戦しただけだったが、153キロの速球で見逃し三振。6球で初陣を終え「野球人生において良かった」と実感を込めた。

 社会人からプロ野球を経ず、大リーグに飛び込んだ。前例のない挑戦に懐疑的な声もあったが「いつか世界一の投手になってやる」と闘志を燃やしてきた。2010年には右肘を手術し「復帰できるのか」ともがいた時期もあった。苦境を乗り越え、強打者と渡り合う速球派として欠かせない戦力になった。

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