機器破壊目標も達成困難か シリア化学兵器廃棄で国連

 【共同】国連の潘基文事務総長は28日、安全保障理事会に対し、シリアの化学兵器全廃に向けた化学兵器禁止機関(OPCW)と国連の合同チームの活動を報告、治安上の理由から化学兵器の生産関連機器を11月1日までに破壊し終える目標が達成できない可能性を指摘した。

 安保理外交筋によると、潘氏は報告書で、合同チームが進めている破壊作業はおおむね順調に進んでいるとしながらも「治安上の理由から立ち入れない」場所が2カ所あるとした。

 シリアの化学兵器廃棄をめぐっては、OPCWも28日、初期査察完了の目標期限だった27日時点で、治安上の理由から対象施設2カ所の査察を終えられなかったと明らかにしている。潘氏の言う2カ所と同じ施設とみられる。

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