シャガール未発表作も 発見のナチス略奪絵画

 【共同】ドイツ南部ミュンヘンで、ナチスがユダヤ人らから略奪した作品を含む大量の絵画が見つかったことについて、検察当局者らが5日、記者会見し、20世紀絵画の巨匠シャガールの未発表作が含まれていたことを明らかにした。

 1920年代半ばに描かれたとみられ、鑑定した絵画の専門家は会見で、シャガール独特の寓話のような作風で「芸術的価値が極めて高い」と指摘した。

 当局の発表によると、見つかったのは計1406点。他にピカソ、マチス、ルノワール、ロートレックらの作品が含まれ、大半が良好な保存状態だった。最も古いものは16世紀の作品で、これはナチスの略奪とは無関係とみられるという。

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