虐殺の最大埋葬地発見 ボスニア、1000遺体の可能性
- 2013年11月8日
- 世界のニュース
【共同】ボスニア・ヘルツェゴビナ北西部プリエドル近郊のトマシツァで8日までに、独立に絡む紛争中の1992年にセルビア系兵士らに虐殺されたイスラム教徒の最大の埋葬地が見つかった。これまでに確認されたのは約800体だが、この地域の行方不明者捜索の責任者ベギッチ氏によると、最終的に900〜1000体に上る可能性がある。
プリエドルでは、ボスニア・ヘルツェゴビナの独立宣言直後の92年5〜8月に虐殺が起きた。当時、イスラム教徒は全人口の半分近くの約4万9000人。セルビア系兵士らは民族浄化のため、民家などを襲撃し、幼い子供や女性を含むイスラム教徒の民間人約3500人を殺害したとされる。
遺体はトラックでさまざまな場所に運んで埋められた。セルビア系兵士らはトマシツァで、高さ約7メートルにも及ぶ土砂をかぶせ、隠蔽を図っていた。373遺体が別の場所に移されていたことが確認されたほか、7日時点で430体が見つかった。
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