請求権時効で返還に壁 ナチス略奪品、調査難航

 【共同】ナチス・ドイツがユダヤ人らから略奪するなどした絵画が南部ミュンヘンのアパートで大量に見つかった問題をめぐり、絵画を本来の所有者に返還することは困難との見方が出ている。戦後70年近くたち、来歴調査の難航は必至な上、ドイツの民法上の返還請求権は30年で、既に時効を迎えているからだ。

 アパートの所有者コーネリウス・グルリット氏(80)は週刊誌シュピーゲルに「自主的に返還するつもりはない」と断言。返還を進めるには新たな法律の制定が必要とも指摘される。

 グルリット氏の父親はナチスに協力した画商で、略奪美術品や「退廃芸術」と見なされた現代美術の作品を外国に売りさばいていた。父親は戦後も訴追を免れており、合法的に絵画を所有、同氏に相続させたという。

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