核実験場所、特定に威力 CTBT委に新システム
- 2013年11月26日
- 日本発ニュース
【共同】包括的核実験禁止条約(CTBT)機構準備委員会は、核実験で生じた放射性物質の放出源を従来と比べ4倍高い精度で突き止めるコンピューターのシステムを導入、26日、運用開始式典を開いた。原発事故による放射性物質の拡散を予測する時間も最大20分の1に短縮でき、住民の迅速な避難にも役立つという。
北朝鮮の核実験への懸念が強い中、日本はこのシステムに約6000万円を拠出し、コンピューターの能力を約20倍に増強。準備委は世界に置く観測所で核実験を示す放射性希ガスなどが検出された場合、気象データを使って移動経路を解析、地震波の観測で推定した核実験の実施場所を今までより正確な形で裏付ける。
準備委によると、北朝鮮で核実験が行われた場合は、放射性物質の放出源の領域をこれまでの4分の1の約2500平方キロに絞り込める。原発事故では、放射性物質の拡散範囲や濃度の予測の精度を64倍にまで高めることができる。
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