GE、航空部品製造の3D印刷に巨額投資 〜 大量生産への対応強化が課題

 ゼネラル・エレクトリック(GE)は、3Dプリンターを使用したジェット・エンジン用燃料ノズルの製造工程開発に数千万ドルという巨費を投じる。

 今回の投資は、向こう5年間をかけて行われるもので、航空宇宙産業の供給網に対する35億ドルの投資の一環と位置付けられている。

 ビジネスウィークによると、GEの3D印刷技術を担当する社員は現在70人だが、同社はそれを3倍に増員し、工場の床面積も4倍に拡大する計画だ。2015年末には、8万5000個を上回る燃料ノズルを3Dプリンターで製造することを目指す。

 現行の燃料ノズルは、20個の部品で構成されている。3D印刷技術を使用すれば、1個の金属構造として製作できるようになり、現工程より効率が高まる。また、完成品は、軽量かつ強度に優れ、エンジン内の超高温にも耐えることができる。

 ただ、現行の3Dプリンターを使ってGEの生産量のニーズを満たそうとすれば、60〜70台のプリンターが必要になる。そのため、現行の3〜4倍の生産容量を持った新しい3Dプリンターの開発が求められている。

 GEは2012年に、3D印刷技術を手がけるモリス・テクノロジーズ(Morris Technologies)を買収し、その事業資産を航空宇宙事業部門のGEアヴィエーション(GE Aviation)に追加した。

 その買収を通じてGEアヴィエーションに転籍し、事業開発責任者となったグレッグ・モリス氏は、「当社のコスト目標を満たす次世代の技術を2〜3年以内に開発できるだろう」と話している。

 「GEの投資は、未曾有の規模であり、立体印刷技術業界や製造業に多大な影響を及ぼしている」と、3D技術のコンサルティングを手がけるホーラーズ・アソシエイツ(Wohlers Associates)のテリー・ホーラーズ氏は言う。

 ボーイングは、「787型機ドリームライナー」の樹脂製空調ダクトの製造に3D印刷を使用している。また、ナイキは、フットボール用靴のスパイクを3D印刷で製造している。

 ホーラーズ・アソシエイツによると、GEやシーメンス、ロールスロイスは、産業用途の金属部品の製造に3D印刷を本格的に導入しつつある。

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