ロシア優先を呼び掛け ウクライナにプーチン氏
- 2013年12月12日
- 世界のニュース
【共同】ロシアのプーチン大統領は12日、連邦議会に対する年次報告演説を行い、ウクライナに対し、ロシアが主導する関税同盟への参加交渉を呼び掛けた。大統領は、欧州統合派が首都キエフの中心部を占拠して緊張するウクライナ情勢の政治解決に期待を表明したが、同国に対する影響力をめぐり欧州連合(EU)とせめぎ合いが続く状況を踏まえ、ロシアとの協調を優先するよう求めた形だ。
大統領は、ウクライナがこれまで関税同盟に部分的に参加する意向を示していたことを紹介し「実務レベルで交渉を継続する用意がある」と語った。ロシアは従来、ウクライナにEUとの連合協定か、関税同盟かの二者択一を迫る姿勢を打ち出していた。ウクライナのヤヌコビッチ大統領の欧米への接近と、野党陣営への刺激を避けるため、柔軟な姿勢に転じたとみられる。
内政問題では景気が減速する中、石油や天然ガスなど資源依存体質からの脱却を急ぐ必要性を強調。極東、シベリアの開発を「21世紀の優先課題」と位置付け、先端技術を扱う企業などが税制面で優遇措置を受ける特別地域を設置する考えを明らかにした。
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