安全策導入なら事故回避も NY鉄道に後手と批判

 【共同】ニューヨークで4人が死亡、60人以上が負傷した今月初めの列車脱線事故で、運行するメトロノース鉄道が2015年末までの整備を義務付けられた列車制御システム「ポジティブ列車制御」(PTC)を導入していれば、現場のカーブで制限速度を大きく超えた列車を減速させ、事故を防げたとの見方が出ている。

 PTCは速度超過による脱線を防ぐなど安全性を向上させる機能を持つ。米メディアによると、メトロノースは事故前にPTCの導入期限を18年末まで3年延ばすように要請、事故後も技術的課題が残っているとして15年末までの整備は難しいと主張。利用客から「安全対策が後手に回っている」と批判が出ている。

 電車が制限速度を超えてカーブに進入し、乗客106人と運転士が亡くなった05年の尼崎JR脱線事故も、カーブに対応する自動列車停止装置(ATS)が設置されていなかったことが大惨事につながったとされる。

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