茶会に決別宣言 米共和党の内紛本格化

 【共同】米共和党のベイナー下院議長が、同党の支持母体である保守派運動「ティーパーティー(茶会)」を公然と批判し始めた。強硬な主張で党を振り回してきた茶会系団体への決別宣言と受け止められ、主導権争いが表面化。来年11月の中間選挙に向け、党の内紛が本格化する様相だ。

 茶会は2010年の中間選挙で共和党大勝の原動力となり、その後の党運営に強い影響力を及ぼしてきた。

 しかし、ベイナー氏は12日の記者会見で「率直に言えば、彼らは完全に信用を失った」と言明。自らの主張の誤りを棚に上げていると批判し「ふざけるな」と珍しく声を荒らげた。ワシントン・ポスト紙は「3年間の沈黙に耐えかね、爆発した」と我慢を重ねたベイナー氏の心境を代弁した。

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