過去最大の貿易赤字 「輸出大国」見る影なく 円安も流れ変わらず

 【共同】2013年の貿易赤字が過去最大を更新した。アベノミクスによる円安も流れを変えられず、巨額黒字を稼ぎ出したかつての「輸出大国」は見る影もない。輸出増をてこに国内生産が勢いづかないと雇用や賃金の大幅な改善は見込めず、安倍晋三首相が繰り返す「経済の好循環」を実現するのも至難の業だ。

 「円換算による影響が大きい。(円安ドル高で)輸入額が過去最大となり、結果として赤字になった」。27日の記者会見で、菅義偉官房長官の感想は素っ気なかった。

 戦後の高度成長を経て経済大国となった日本にとって、貿易黒字は「強さ」の象徴だった。2回の石油危機を乗り切った1980年代半ば以降は、曲折をたどりながらも10兆円前後の黒字を保ってきた。13年の11兆円超の赤字額は、かつての黒字と赤字がそっくり反転したことを意味する。

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