南国に冬の歴史刻む トンガのバナニ

 【共同】南太平洋の島国トンガが冬季五輪の歴史に初めて加わった。9日まで行われたリュージュ男子1人乗りを32位で終えたブルーノ・バナニの目には感激の涙がにじんだ。「トンガで冬の競技を普及させたい。まだ私だけだから」と決意を強めた。

 2008年に競技を始めた契機はラジオから流れたニュースだった。王女の1人が冬季五輪への選手派遣を熱望し、人材を募った。国技のラグビーに熱中していたバナニは胸に熱いものを感じた。「挑戦するしかない」。選考を突破し、国際連盟からも支援を受けながら、そり競技の強国ドイツで鍛えた。

 26歳で念願の場所にたどり着き「トンガの人たちは最初、僕のことを気が狂っているとか言ったけど、今ではみんな誇りに思ってくれている」と胸を張った。

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