政権交代視野に関係改善か 米、インド野党首相候補と

 【共同】インドの最大野党、インド人民党の次期首相候補ナレンドラ・モディ氏(63)に対して米国の大使が会談を要請、米政府が過去のビザ発給拒否で悪化した関係の改善を目指す動きを見せ始めた。4月にも予定される総選挙の後の政権交代を見据えた布石との臆測もある。

 2001年から西部のグジャラート州首相を務めるモディ氏は、02年に州内で1000人以上が死亡した宗教抗争で、ヒンズー教徒によるイスラム教徒殺害を黙認したとの疑惑が持たれている。モディ氏の抗争への関与は公式に認定されていないが、米政府は疑惑を問題視して、モディ氏へのビザ発給を05年から拒否している。

 インドメディアは11日、パウエル駐インド米大使がモディ氏に打診した会談が13日にも実現すると報道。米国務省報道官もPTI通信に「有力指導者への働き掛けの一環」と会談要請を認めた。

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