EU、対ロ制裁発動 ポーランド外相は強化警告

 【共同】欧州連合(EU)17日の官報にウクライナ情勢をめぐる対ロシア制裁の決定内容を掲載し、制裁は即日発動された。対象は政権中枢には及んでいないが、ポーランドのシコルスキ外相はロシアの動き次第で「EUは今週の首脳会議で対象を拡大できる」と制裁強化を警告した。

 制裁はウクライナの主権侵害に関わった責任者として、黒海艦隊司令官や議員らロシアの13人と、住民投票を実施しウクライナからの独立を宣言したクリミア自治共和国からアクショーノフ首相ら8人が対象となった。

 ロシアのロゴジン副首相を対象とした米国に比べ、対象者のランクが低いことに関し、シコルスキ氏は記者会見で「欧州は(米国より)ロシアに近く、制裁の代償も大きい。決定にはEU加盟国の全会一致が必要で、常に妥協だ」と述べた。

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