核兵器廃絶へ決意表明 軍縮外相会合が開幕

 【共同】日本、オーストラリアなど非核保有12カ国による「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」の第8回外相会合が11日、広島市で開幕した。日本での開催は初めて。地元出身の岸田文雄外相が議長を務め、12日の全体会合で被爆地から核兵器廃絶への決意を示す「広島声明」を採択する。

 岸田氏は11日午後、会合の一環として開かれた被爆者との意見交換会に出席し「(オバマ米大統領が掲げる)『核兵器のない世界』という大きな目標に向け、皆さんの思い、率直な意見をしっかり聞かせていただきたい」とあいさつした。

 広島声明は米国やロシア、中国などの核保有国に核弾頭削減を求める内容になる見通し。核兵器の非人道性も明記する方向で、各国指導者に被爆地訪問を呼び掛ける。日本政府には今回の会合を通じ、唯一の被爆国として核軍縮に積極的に取り組む姿勢を内外にアピールする狙いがある。

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