イタリア元首相、社会奉仕へ 自宅軟禁は回避
- 2014年4月15日
- 世界のニュース
【共同】イタリア北部ミラノの裁判所は15日、昨年8月に脱税事件で禁錮4年(恩赦法で1年に減刑)の実刑判決が確定したベルルスコーニ元首相に対し、老人ホームでの1年間の社会奉仕を命じることを決定したと明らかにした。
元首相は高齢のため収監はされないが、1年間の自宅軟禁となるか社会奉仕に従事しなければならず、奉仕活動をする希望を裁判所に申請していた。外出や通信の自由が厳しく制限される自宅軟禁処分が回避されたことで、政治的な影響力を維持できることになった。
ANSA通信などによると、裁判所の決定は今月10日付で、元首相はミラノ近郊の福祉施設で最低でも週1回、連続4時間の奉仕活動に従事する。原則的にミラノ近郊の自宅での滞在が義務付けられるが、火曜日から木曜日の間はローマに限って行くことが可能という。元首相の弁護士は決定に「満足している」とのコメントを発表した。
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