TPP、日米なお隔たり 閣僚協議スタート

 【共同】甘利明・環太平洋連携協定(TPP)担当相は16日、TPP交渉の日米間の協議をめぐり、首都ワシントンでフロマン米通商代表と夕食を交えて会談した。甘利氏は終了後に記者団に対し、今回の閣僚折衝前に米側から伝えられた方針が「とてものめるような内容ではなかった」と説明した。農産物の重要5項目などをめぐり、米側が事前に自由化の原則論を伝えてきたとみられる。

 甘利氏が出席したのは米通商代表部(USTR)主催の夕食会。17日から本格的な折衝に入り、18日までフロマン氏との話し合いを重ねる見通しだ。24日の首脳会談での大筋合意を目指し、閣僚同士の協議でヤマ場を迎える。

 甘利氏は記者団に「収斂させるために来たのであって、拡散させるために来たのではないと厳しく申し入れた」と述べた。米国産牛肉が出された夕食会の冒頭は険悪な雰囲気だったという。重要5項目や自動車の話は一切しなかったことも明らかにした。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る