元市幹部に880万ドル返還命令 カリフォルニア州、最大級の汚職事件

 【共同】カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のベル市で、市幹部職員らが長年にわたり違法に給料をつり上げていたなどとして起訴された事件で、ロサンゼルス郡地裁は16日、首謀者の元幹部リッゾ被告(60)に禁錮12年、不正利得880万ドル(約9億円)の返還を命じる判決を言い渡した。

 事件が明らかになった際、同被告は給料や給付金など年間150万ドルを得ており、同州最大級の汚職事件とされていた。AP通信は「リッゾ被告の80万ドルの給料だけでも米大統領の倍」と指摘した。

 リッゾ被告は公金横領罪や偽証罪など69件の罪に問われた。被告の部下が汚職罪で禁錮11年8月などの判決を言い渡されたほか、元市長や元市議も有罪判決を受けた。

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